陳情書
2015年2月9日
中野区議会議長殿
中野区議会政務活動費について
陳情者 中野区沼袋3-14-2 ハウスカナール101
杉原浩司
(主旨)
政務活動費の支出に関して、1円以上のすべての領収書、収支報告書、使途を明記した会計帳簿の3点セットを区議会の公式ホームページに掲載し、誰でも見られるようにしてください。
(理由)
2014年の野々村竜太郎兵庫県議会議員の号泣記者会見によって、政務活動費のでたらめな使い道が大きな問題としてクローズアップされました。しかし、中野区議会に彼を笑う資格はありません。中野区議会はそもそも1万円未満の領収書の添付が不要とされている全国でも稀有な自治体です。2013年8月に出された1円以上の領収書添付などを求める区民の陳情も、継続審査が繰り返されてきました。また、1万円以上についても、ボイストレーニングレッスンの受講料や飲食を伴う新年会などへの不当な支出が明らかになっています(2014年9月の「市民オンブズパーソン中野」による住民監査請求より)。
こうした中、2015年2月5日付の「議会議長訓令第1号」として、1円からの領収書添付を2015年5月1日から義務付ける規程の改正が区議会ホームページで公表されました。しかし、いったいどこでどのような議論を経て、こうした結論に至ったのか、また、なぜこれほどの時間がかかったのか等についての説明はありません。区議会はしっかりと説明責任を果たすべきです。
また、1円以上の領収書添付が義務付けられようとも、区民はいちいち情報公開請求を行わなければそれらを見ることが出来ず、大量の領収書の写しをコピーするための費用も多額に及びます。既に、世田谷区などでは1円以上のすべての領収書、収支報告書、使途を明記した会計帳簿の3点セットをホームページで公開しています。区民が手軽にチェックできるためには、ネットでの公開が必要不可欠です。1円以上の領収書添付がここまで遅れた中野区議会が失われた信頼を回復するためには、3点セットの全面公開にただちに踏み出すことが求められていると思います。